トリガーポイントとは?

トリガーポイントについて詳しく説明|横浜駅の整体院の解説

痛みの原因は別の場所にある?

肩がこるから肩をマッサージする。でもなかなか良くならない……。
こういう声をよく聞きます。

実は、痛みの原因は「痛い場所」そのものではなく、別の場所にあることが多いのです。
この原因となる「コリのしこり」のようなものを トリガーポイント(Trigger Point) と呼びます。

トリガーポイントの特徴

トリガーポイントとは、文字どおり痛みの引き金点の意味ですが、トリガーポイントは、筋肉の中(深部)にできた 「硬くなったシコリ」 で、圧迫すると痛みが広がる(放散痛) という特徴があります。

また悪化すると、その部位そのものが痛むだけでなく「別の部位に痛みを飛ばす性質」があります。つまり、痛みが発生している場所と原因の場所が異なるのがトリガーポイントの最大の特徴です。

実際の症例|痛みの飛び方の例

1.頭痛の原因は首?|30代女性

  1. 症状:こめかみから目の奥がズキズキ痛む偏頭痛のような症状
  2. 仕事:デスクワーク、パソコン作業が多い

    この女性は「目の奥の痛みと頭痛」に悩まされていました。

    しかし、首の横にある「胸鎖乳突筋」を押すと「頭の横までズーンと響くような痛み」がありました。

    この筋肉にトリガーポイントができると、目の奥・こめかみ・後頭部に頭痛が広がることがあります。

当院のアプローチ

  1. 上部頚椎のアジャストメント
  2. 後頭環椎間・側頭骨の頭蓋リリース
  3. 首のストレッチ(特に胸鎖乳突筋)

    施術後、首の筋肉が緩んだことで 頭痛が大幅に軽減しました。

一般的な施術では、トリガーポイントに対して指で圧を加えたり、急に離したりなどの操作を行います。

当院はこのトリガーポイント自体が歪みや組織の変調からの結果として捉えているためアジャストやリリースから開始します。

加えて、適度な休息とデスクワーク中の姿勢の取り方をアドバイスします


2.背中の痛みはお腹が原因?|50代男性

  1. 症状:背中の中央あたりがズーンと痛む
  2. 仕事:営業職、座りっぱなしで運転が多い

    「背中が痛いのは姿勢が悪いから」と思い、背中をマッサージに通っても中々改善せず来院。

    実は、この痛みの原因は背中ではなく、お腹の筋肉(腹直筋) にありました。腹直筋にトリガーポイントができると、背中の中央部に痛みを飛ばすことがあります。

当院のアプローチ

  1. 腸骨のダブルPI(両側後下方変位)の矯正
  2. 腹部のストレッチ(伏せて腰と上半身を反らす動作)
  3. 呼吸を深くする練習(腹式呼吸)

    →骨盤矯正と腹部の筋肉ストレッチで、背中の痛みが大幅に軽減。

一般的な施術では、トリガーポイントに対して指で圧を加えたり、急に離したりなどの操作を行いますが、当院はこのトリガーポイント自体が歪みや組織の変調からの結果として捉えているため骨盤のアジャストから開始します。

加えて、運転時やデスクワーク中の姿勢の見直しをアドバイス


3.膝の痛みの原因は太腿?|60代女性

  1. 症状:膝が痛くて階段を降りるのがつらい
  2. 生活習慣:ウォーキングをしているが、膝の痛みが悪化

    この女性は「膝が痛い」と感じていましたが、膝の関節自体には異常はありませんでした。実は、原因は太ももの前の筋肉(大腿四頭筋) にありました。

    大腿四頭筋のトリガーポイントができると、膝の前側に痛みを飛ばすことがあります。

当院のアプローチ

  1. 仙骨と腸骨の後方変位の矯正
  2. 膝関節と足首関節の矯正
  3. 太もものストレッチ(正座から後方へ反り返す伸展法)

    →太ももを緩めることで、膝の痛みがかなり軽減しました。

一般的な施術では、トリガーポイントに対して指で圧を加えたり、急に離したりなどの操作を行いますが、当院はこのトリガーポイント自体が歪みや組織の変調からの結果として捉えているため骨盤のアジャストから開始します。

加えて、膝に負担をかけない歩き方と姿勢習慣の見直しをアドバイス

代表的なトリガーポイントと痛みの特徴

  1. 首の筋肉(胸鎖乳突筋) こめかみ・目の奥の痛み(頭痛)
  2. 肩の筋肉(僧帽筋) → 側頭部の頭痛・肩のだるさ
  3. 背中の筋肉(広背筋・菱形筋) → 背中や肩甲骨周辺の痛み
  4. 腰の筋肉(腰方形筋) → 腰の痛み・お尻の痛み
  5. お尻の筋肉(梨状筋) → 坐骨神経痛のような足の痛み
  6. 太ももの筋肉(大腿四頭筋) → 膝の前側の痛み

トリガーポイント痛は病気ではない

痛みがあると、多くの人が「何回の施術で治りますか?」と聞きます。
しかし、トリガーポイントによる痛みは 「病気」ではなく、普段の姿勢や生活習慣が生み出したものであることを理解しましょう

痛みの種類外傷(ケガ)の痛みトリガーポイントの痛み
原因転倒・打撲・骨折・炎症・ヘルニアなど長時間の同じ姿勢・運動不足・ストレス・負担のかかる動作
痛みの性質急に強い痛みが出る(炎症・腫れ)じわじわ悪化し、気づいたときには慢性化している
治癒のプロセス体が回復すれば自然に治る姿勢・生活習慣を変えないと再発しやすい

たとえば 骨折や捻挫 の場合、医学的な治癒期間があり、その期間が過ぎれば多くの場合は回復します。

一方で、トリガーポイントによる痛み は「習慣」によって作られるため、根本的な改善には 姿勢や体の使い方を見直すことが不可欠 です。

デスクワークで首や肩が凝る人 → 同じ姿勢を続けると再発
運動不足で腰が痛い人 → 使わない筋肉が固まり、また痛みが出る
ストレスで無意識に力が入る人 → 緊張が続けばまた筋肉が硬くなる

これは「病気」ではなく 生活習慣によって作られた状態 なので、施術だけで治すのではなく 生活の中でケアしていくことが重要 です。

何回で治る?より、どうすれば再発しない身体への視点

トリガーポイントの痛みは 「何回施術を受ければ治る?」 より「どうすれば再発しない身体になる?」 という視点で考えることが大切です。

施術で筋肉を緩める → 即効的なアプローチ
姿勢や習慣を変える → 根本的な改善につながる

整体やマッサージに対して、どうせ1回では治らないからと否定的な人が結構います。さらにここの整体院・治療院の腕が悪いと早々に自己判断して色々な治療院を巡っている人も少なくありません。

しかし、施術を否定する前になぜ痛みが出たのか?そして、普段の姿勢や生活習慣が生み出したものであることを理解し自分でケアできる体」を作ることが、痛みを根本から改善する鍵になります。

この点を十分理解せずに色々な整体院巡り(探し)をしていると結局は治らずに長い期間を費やしかねませんのでご注意ください。

自分でできるケア

  1. 姿勢習慣の改善(長時間同じ姿勢を避ける工夫、頭の位置や重心の取り方)
  2. ストレッチ(特にデスクワークの人は首・肩・腰を意識)
  3. 筋膜リリース(フォームローラーやテニスボールでほぐす)
  4. 筋力アップ(姿勢保持に重要な筋肉の強化)

専門的な施術を受ける

  1. 手技療法(整体・カイロプラクティック・オステオパシー)
  2. トリガーポイントの理論と対策を有する専門家の施術

痛みの場所にとらわれず、原因となるトリガーポイントを探すことが大切です。

痛みがなかなか取れない場合は、トリガーポイントに注目することで根本的な改善につながる可能性があります。

痛みは我慢しないことが大切
です。トリガーポイントによる痛みは、放っておくと慢性化しやすいため、早めのケア日常生活の姿勢や習慣によって繰り返しやすい という特徴から予防のためのメンテナンスを行う考え方も大切です。