椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアの原因と改善方法
椎間板ヘルニアとは?
椎間板ヘルニアは、脊椎(特に腰椎や頚椎)にある椎間板が変性し、内部の髄核が飛び出して神経を圧迫することで、痛みやしびれを引き起こす疾患です。特に、長時間のデスクワークや姿勢の乱れが影響することが多く、慢性化すると日常生活にも大きな支障をきたします。
主な症状
- 腰や首の強い痛み(特に動作時に悪化)
- 下肢や腕のしびれ、感覚の異常
- 長時間の座位や立位で症状が悪化
- くしゃみや咳で痛みが増す
- 片足(または片手)の筋力低下
椎間板ヘルニアの原因|カイロプラクティック・オステオパシー・マッケンジー法の視点から
カイロプラクティックの視点
カイロプラクティックでは、椎間板ヘルニアの主な原因は脊椎のアライメント異常(歪みと考えます。
- 腰椎・頚椎の歪みが神経圧迫を引き起こす
- 骨盤のズレが腰椎の負担を増加させる
- 関節の可動域制限により、症状が悪化
➡ カイロプラクティックの調整(アジャストメント)により、脊椎のバランスを整え、神経の圧迫を軽減。
オステオパシーの視点
オステオパシーでは、筋膜・内臓・神経のバランスを整えることで、椎間板ヘルニアの痛みを改善することを目指します。
- 椎間板の変性が起こる背景には、血流や内臓機能の低下が関与している
- 神経の緊張を解放することで、症状の軽減が期待できる
➡ 筋膜リリースや内臓調整により、腰部や頚部への負担を軽減。
トリガーポイントの影響
椎間板ヘルニアによる痛みは、周囲の筋肉の過緊張やトリガーポイントが関与していることが多い。
- 腰部(腰方形筋・腸腰筋)のトリガーポイントが痛みを増幅
- 頚部(胸鎖乳突筋・僧帽筋)のトリガーポイントがしびれを誘発
➡ トリガーポイント療法で、筋肉の硬結をほぐし、神経への負担を軽減。
マッケンジー運動療法の視点
マッケンジー法では、椎間板ヘルニアを3つの分類 に分け、それぞれに適したエクササイズを行います。
- Derangement Syndrome(構造的変位症候群)
- 椎間板の変性が原因で、神経圧迫による痛みやしびれが強い。
- 特定の動作(後屈 or 前屈)で痛みが変化する。
- Dysfunction Syndrome(機能障害症候群)
- 筋肉や関節の柔軟性低下が原因で、痛みが持続。
- 可動域を改善するストレッチや運動が必要。
- Postural Syndrome(姿勢性症候群)
- 長時間の悪い姿勢が原因で、痛みが発生。
- 姿勢改善や正しい動作習慣を学ぶことで予防が可能。
➡ 詳しくは マッケンジーテクニック(マッケンジー運動療法) のページをご覧ください。
一般的な対処法とその違い
医療機関での対応(整形外科・リハビリ)
- MRI・レントゲンによる診断
- 消炎鎮痛剤やブロック注射
- 手術(重度の場合)
➡ 痛みの緩和を目的とした対症療法が中心。
接骨院・整体での対応
- 骨盤矯正や筋肉のほぐし
- 電気療法や温熱療法
➡ 痛みの軽減は期待できるが、神経圧迫の根本的な改善には限界がある。
頭蓋療法クレニオセラピーによるアプローチ
当院では、椎間板ヘルニアに対し、カイロプラクティックは「神経系の働きを最適化すること」に重点を置き、オステオパシーは「体全体のバランスを整え、血液循環を促すこと」に焦点を当てます。
どちらの視点も重要であり、当院では カイロプラクティックの神経系へのアプローチと、オステオパシーの全身バランス調整を融合した「頭蓋療法クレニオセラピー」 を提供しています
ただし、検査評価の結果によっては、手技療法の範囲を超えるケースもあります。その場合、適切な医療機関での検査や治療をおすすめすることがあります。
- 脊椎・骨盤の調整(カイロプラクティック)
- 腰椎・頚椎のバランスを整え、神経圧迫を軽減
- 骨盤の歪みを調整し、負担を減少
- 筋膜リリースとトリガーポイント療法(オステオパシー)
- 筋膜のねじれを解消し、神経の負担を軽減
- トリガーポイントの解除で筋肉の緊張をほぐす
- マッケンジー運動療法の導入
- 症状の分類に応じたエクササイズを指導
- 再発予防のためのセルフケアを提供
- 頭蓋仙骨療法による神経調整
- 自律神経を整え、慢性的な炎症を抑制
- 脳脊髄液の流れを改善し、自然治癒力を向上
まとめ
椎間板ヘルニアは、椎間板の変性や神経圧迫による痛みやしびれが特徴です。カイロプラクティック・オステオパシー・マッケンジー運動療法・頭蓋療法クレニオセラピーを組み合わせ、症状の改善と再発予防を目指します。
➡ 詳しくは マッケンジーテクニック(マッケンジー運動療法) のページをご覧ください。